1.SXF仕様に準拠
一般に独自のデータ仕様から他のデータ仕様にコンバートする過程ではさまざまな障害が発生して、結果的に完全なイメージで変換することは不可能と言っていいほど難しいことです。 そこで、HO_CADPao はプログラム内部でのデータ仕様をほぼ完全にSXF仕様そのままとし、開発をスタートしました。 上図のオプション例に見られるように各フィーチャの設定事項をSXF仕様のそれにあわせています。 これによってようやくSXF仕様が要求する入出力用の構造体をそのままの状態で作成することができるようになりました。
2.MDIアプリ(マルチ・ドキュメント・インターフェース)
現在のHO_CADは1図面に対して単一ウィンドウでの作業しかできませんでしたが、パオは一般的な表計算ソフトなどと同様に複数のウインドウを使うことが出来るようになりました。 これによって他の図面と見比べながらの製図作業や、図面間複写の操作が簡単に出来るようになります。
3.オプションダイアログの採用
各フィーチャの作画に必要な設定事項を、「オプションダイアログ」に一元化しました。 このオプションダイアログは、通常の作図作業中はキャンバス上にタイトルバーのみ存在し、背後に作図されているフィーチャを透過して表示させます。(左図 上) 項目設定の必要が生じた時点でマウスをタイトルバーに合わせると自動的にダイアログが開く仕組みになっています。 これによって、メニュー項目の階層やボタンのクリック回数が軽減化でき、必要な時・必要な設定変更が楽に出来るようになっています。 マウスをキャンバスに戻すと自動的にタイトルバーのみの状態にもどります。 |
4.更に充実した測量座標の操作
測点データ・原点座標・真北方向及び測点関係の表示設定等を、グループごとに持つようになりました。 つまり、1つの図面に16通りの座標系(又は縮尺)による測点が共存できます。
例えば、同じ地点を別々の座標系により測量された座標値を合成して扱うことができたり、部分図が違う縮尺で簡単に作成できたりします。
上図の例では、現況測量の座標は「現況測量」グループに所属し、設計座標は「計画平面」グループに作成しています。 これによって必要な座標値の取り出しが容易になりました。
また、画地データは任意のグループにグループのメンバーフィーチャとして所属するようになりました。 登録画地の表示は他のフィーチャと同様にグループの表示・非表示により操作できます。
測点一覧のグリッドコントロール(表)もコピーアンドペーストで他の表計算ソフトとやり取りが出来るようになっているなど、測量データの処理も充実しています。